剣の主
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No.1422
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…手術は一時間もせずに終わった。 アルトリアは医者に言われて村人から斧と鋸(のこぎり)を借りてきた。 よもやこの斧でズバンと一気に落とすのかと思いきや、医者は斧を暖炉で真っ赤になるまで焼けと命じた。 そしてセイルの体をベッドに縛り付け、布を巻いた棒を口に噛ませると、鋸(のこぎり)で腕を切断していった…。 腕の付け根を紐で血が止まる程キツく締め付けたので出血は少ない。 初めセイルは悶絶したが、すぐに気絶した。 まぁその方が彼にとっては良かったろう…。 切り落としたら焼いた斧の刃を切断面に当てて止血する。 真っ赤になった刃を当てると、ジュ…ッと肉の焼ける臭いが立ち込めた。 殆ど民間療法に近い荒療治だが、ロクな設備も無い田舎の村で出来る治療としては、これが精一杯だった。 最後に火傷を手当てして手術は終わった。 腕を一本切る…終わってしまえば簡単な事だった。 だが、腕を失ったセイルの喪失感は予想以上だった…。 数時間後、無事に目覚めた彼は、自らの右腕のあった場所を、ただ何も言わずに茫然と見詰めていた。
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