剣の主
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No.1414
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それは全く突然の出来事だった。 二人それぞれラクダにまたがり砂漠を進んでいた時、突如として前を行くセイルのラクダが何かに脚を取られた。 ラクダが転倒し、砂の上に投げ出されるセイル…と、見る間に身体がズブズブと砂に埋もれてゆく。 その正体は、砂漠に生息し、人をも喰らう巨大アリジゴクであった。 アルトリアが助けに入り、何とか脱出に成功したものの、代わりに二頭のラクダが哀れアリジゴクの昼飯と化したのであった…。 「…ごめん、アルトリア…僕のせいで…」 セイルはつぶやく。 「…今さら何を…ラクダを失ったのはセイル様の責任ではありませんよ。気になさらない事です…」 「うん…」 うなずいてセイルは視線を数里ほど先の一点に向けた。 生命など存在しないのではないかと思われる砂の世界…だがその一ヶ所だけ緑の木々が生い茂っている…オアシスがあるのだ。 それがさっきからずっと見えている。 ほんの小一時間ほど歩けば辿り着けそうに見える距離だが、それが砂漠の恐ろしい所…本当は何十里も先にある物が蜃気楼で歪められて近くに見えるのだ。
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