おてんば姫、ファニーの冒険
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No.137
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「それについてはコルト子爵から報告があります」 ハワード伯に促され、軍務大臣のコルト子爵が調査結果を報告する。 「夜明けと同時に索敵部隊を組織しました。襲撃により軍馬がすべて失われたので索敵は困難を極めましたが、馬車の轍や敵の遺失物によりだいたいの方角は分かりました」 「敵は街道を北西部へとすすみ、途中で旧街道へと進みメメール山脈の山中へと入っていったようです」 メメール山脈は昔から山賊や魔物の住処として知られ、この近辺では魔境として恐れられている。 「何度か索敵部隊を送っていますが、奥へいった部隊は誰も戻って来ておりません」 「魔物の軍勢にやられたのでしょうか」 「確かなことは、何しろ戻ってきた者がおりませんので」 「そんなチマチマと小勢を送ってないで、一気にドカッンと大部隊を送りなさいよ」 コルト子爵の長話に我慢できなくなってファニーはつい大声をあげてしまう。 「それはいけません。そんなことをすればドーリスと戦争になります」 そう発言したのは外務大臣であるポルト伯爵である。 ドーリス王国は長年モンデールと敵対関係にある国だ。 「ドーリス国境付近で大軍を動かせば戦争になります」
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