剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.1368
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
「その意気です。…ところで右腕の傷は大丈夫ですか?」 「こんなの掠り傷だよ。とりあえず布を巻いて止血しておいたけどね」 「それは大事無くて何よりでした。…そう言えば、ウマル殿からいただいた袋の中身は何でしょうね?」 「ああ、母様とミレルからだって言ってたな…」 セイルは布袋の中を確かめてみた。 「これは…!!」 中に入っていた物は薬入れ、短刀、そして手鏡だった。 手鏡はアフメト王が死に際にミレルに託したあの鏡、短刀はヤスミーンがオルハンに嫁いだ時に嫁入り道具の一つとして持って来た物(かつての戦乱期、イルシャ騎士の婦女は敵に辱められそうになると、その前に自ら命を絶って貞操を守った…その名残である)…いずれも当人達にとっては大切な品だ。 「こんな…大事な物を…」 「セイル様に持っていて欲しいという事ですよ」 「母様…ミレル…」 今更ながらセイルは胸が熱くなった。 「この薬入れは…?」 「それは中身は軟膏(塗り薬)だよ。小さい頃、怪我をすると母様が良く塗ってくれたんだ…」 「では腕の傷に…」 「ああ、頼むよ」 セイルは袖をまくった。 アルトリアは巻かれた布を解き、膏薬を傷口に塗り付ける。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説