剣の主
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No.1366
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「あ…?」 ライラはウマルの様子がおかしい事に気付く。 「う…うぅ…ゴホッ…ゴッ…グハァッ!!?」 ウマルは苦しそうに胸を押さえながら咳き込み、吐血した。 「…あらら、隊長ぉ…どうしちゃったんですか一体…?」 「うぅ…み…見ての通りじゃ…ゲッ…ゲホッ…このワシの体は…病に侵されておる…」 「…はぁ?おいおい、じゃあ何ですか…私は病人相手に勝った勝ったと馬鹿みたいに大喜びしてたって訳ですか…」 「…ゴホッ…」 「ハァ…な〜んだ。興醒めだなぁ……まあ良いや。セイル君達を追おうっと…フフフ♪…あの子の苦痛に歪む表情、楽しみだなぁ…」 「ま…待て……待ってくれ…」 踵を返して去ろうとするライラに、ウマルは最後の力を振り絞って言った。 「…はぁ?まだ何か用ですか?この死に損ないが…」 「…トドメを……」 「……」 「…ワシは…もう…長くは持たん……お主に未だ騎士としての心が一片でも残っておるのならば…頼む!…騎士の情けじゃ……」 「……へぇ…てっきり命乞いでもするかと思ったら……解りましたよ、隊長殿…」 ライラは再びウマルに歩み寄り、静かに剣を構えた。
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