剣の主
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No.1317
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「…奥様の仰る事はごもっともです…ですが坊ちゃまにとっても、私達にとっても、今のままの状態が良いとは思えないんです…」 今のミレルにはそれだけしか言えなかった。 セイルはベッドに横たわって黙って天井を見つめていた。 「……」 何かを考えている訳ではない。 何も考えていない。 実は少し前から気力は持ち直している。 確かに先輩の死は辛かったし、それに対して何も出来ない自分が悔しく情けなかった。 だが彼も若いのだ。 傷付きやすいが回復も早いのが若者である。 あまつさえ(ほぼ一日中部屋の中で過ごすため)体力の衰えを防ぐために密かに体を鍛えてすらいた。 今の彼に足りない物は…きっかけ。 一歩を踏み出すための“一押し”だけだった。 「…?」 セイルはふと何かの気配に気付いて顔を横に向ける。 「え…っ!!?」 そこには居るはずの無い人が立って居た。
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