剣の主
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No.1316
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「め…滅相も無い!」 「…良いのよ。自分でも少し異常だと思うもの…」 「自覚がおありだったのですか!?…あ…」 慌てて口を塞ぐミレルにヤスミーンは「フッ…」と自嘲を込めた微笑みを浮かべて言った。 「女はね…男に依存しなければ生きていけない生き物なのよ。それは父親であり、夫であり、息子…女は男に捨てられたらお終いなの。だから男に尽くし奉仕するのよ。…でも男は女を捨てる。父親は娘を捨てる。夫も妻を捨てる……でもね、息子だけは絶対に母親を捨てない。捨てる訳がない。女にとって息子はね、最後の寄り所なのよ。ミレル、あなたも子供を産めば解るわ…」 「奥様…」 ミレルは“女は男に依存しなければ生きて行けない”などとは全く思わなかった。 少なくとも自分はウマルから自立して生きる精神は学んだつもりだ。 だがこのヤスミーンはどうだろう…。 彼女の辿って来た人生は…父…夫…息子…確かに常に頼るべき男が居て、それに依存して生きてきた。 彼女は一人では立てない。 独力では生きていけないのだ。 それに気付いたミレルは何も言えなくなってしまった。
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