剣の主
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No.1315
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「坊ちゃま…」 ミレルはセイルの部屋のドアをノックしようとして、その手を引っ込めた。 「……」 部屋に入ったとしても、掛ける言葉が見当たらないのだ。 セイルへの励ましや自分の願いは既に充分に伝えた。 そしてそのどれもセイルの心には響かなかった…。 「ハァ…私って無力…」 溜め息を吐くミレル。 そこへ… 「あら、ミレル。どうしたの?」 「あ、奥様…」 現れたのはヤスミーンだった。 「…奥様、セイル坊ちゃまは一体いつまでああして鬱ぎ込んでらっしゃるんでしょうか…?」 「さあ、解らないわ。でも…」 「でも…?」 「私は最近、セイルちゃんがずっと今のままでも良いかも知れないって思うの」 「そ…そんな…!?」 「だって…あの子は元気になったら私の手から離れてどこか遠い所へ…私なんか追い掛けても行けないような遠い所へ行ってしまうような気がするんですもの…今のままならセイルちゃんはずっと私の許に居てくれる…永遠に私の可愛いセイルちゃんでいてくれるの…」 「奥様…」 「…私の事、おかしいと思う?頭のおかしな女だと…」
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