剣の主
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No.1307
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ジェムはアルシャッドを見下ろして言い放った。 「私の勝ちです」 「……」 「無様ですな、殿下」 「……」 アルシャッドは何も言わない。 それとももう何も言えないのか、ただジェムをジッと見つめている。 ジェムは得意げに続ける。 「フフフ…飛んで火に入る夏の虫とはアナタの事ですなぁ、殿下…。だいたいアナタは私が和平を結ぼうなどという話を本気で…信じ…て……」 だがジェムは言葉に詰まった。 彼を見つめるアルシャッドが、とても満足げな表情をしている事に気付いてしまったからだ。 「……ま…まさか貴様!これが罠だと知って来たのか!!?戦いを終わらせるために来たというのはそういう事だったのか!!?」 「……」 そう、アルシャッドは己の死によって戦いを終わらせる事を選んだのだった。 ジェムは見る間に真っ青になってガクガクと震え始めた。 彼はアルシャッドに向かって叫んだ。 「お…お前!!!これで僕に勝った気になるなよ!!?お前はここで死に、僕は生き残ったんだ!!!この戦いは僕が勝ったんだ!!!!僕が勝者だぁ!!!!」
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