剣の主
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No.1303
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「うぅ…で…殿下…?」 「おぉ!デデン、何という痛ましい姿だ!すぐに軍医を呼んで治療させよう!」 「はぁ…はぁ…お気持ちは有り難いのですが、医者は不用でございます…この傷です…私はもう助からないでしょう…」 「そんな事を言ってはならん!希望を捨てては…!」 アルシャッドの目には光る物があった。 デデンは思う。 (この人は俺などのために泣いてくれるのか…俺はこのような人を殺す手伝いをしようとしていたのだな…) アルシャッドは母シェヘラザードの仕打ちに嘆いている。 「あぁ…母上は何と惨(むご)い事を…以前は厳しい所はあれど同時に優しさも併せ持っておられた…だがヤヴズ・ジェムに裏切られて、あの人は変わってしまわれた…今のあの人は鬼だ…」 そして彼はデデンの手を取って言った。 「デデン、頼む!私はヤヴズ・ジェムと停戦したいのだ。このままでは鬼と化した母上達はジェムを滅ぼすか己が滅ぶかするまで延々と不毛な争いを続けるだろう。私はこれ以上の犠牲を民に強いるのは忍びない。そのような王位など私は要らぬ。だから私をジェムの元へ案内するまで死ぬな。デデン!」
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