剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.1298
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
「久し振りだなぁ、デデンよ。元気であったか?」 「は…はい、殿下…」 「して、今日は一体何の用かな?」 「そ…それは…そのぉ…」 口ごもるデデン。 その原因はアルシャッドの両脇に立った豚と枯れ木…ではなく王妃シェヘラザードと妹ドゥンヤザードであった。 (参ったなぁ…俺はアルシャッド王太子とだけ面会を希望したんだが…) 「フフン…まさかこうして敵味方として相まみえる事になるとはねえ、デデン?」 「あなた、アル=アッディーン殿下に仕えていたのではなくって?いつの間にヤヴズ・ジェムの手先に成り下がったのかしら?」 「ハハハ…まあ、色々ありまして…」 ナハルシャットでの浮気発覚事件の時、あの時あの場ではデデンと愛人の言葉を信じて許したアル=アッディーンであったが、次第に思い直し、デデン達に対して疑惑の念を抱くようになっていた。 主君のよそよそしい態度からそれを察したデデンは、ここらが潮時とアル=アッディーンからヤヴズ・ジェムにアッサリと鞍替えしたのであった。 そして人に取り入る能力に掛けてはセイルの父オルハンの上を行くデデンは、すぐにジェムの側近の一人に取り立てられた。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説