剣の主
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No.1297
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その晩、反乱軍の幕営地に一人の来訪者があった。 アルシャッドは一人、自分の天幕で母シェヘラザードの度重なる横暴さに頭を悩ませていた。 「母上は無茶苦茶過ぎる…何とかお諫めせねば、無駄な犠牲者が増えるばかり…でも私には無理だろうなぁ…」 そこに侍従武官が現れて言った。 「殿下、実は殿下にお会いしたいと敵軍の将が一人、参っておるのですが…」 「敵が?…はて、一体誰だろう?」 「ジェディーン・デデンと名乗っておりました」 「おぉ!デデンか。彼は私の母方の遠縁に当たる男だ。過去に何度か会った事がある。通してくれ」 「し…しかし、親類とはいえ今は敵同士…良いのですか?」 「何を言う?例え敵でも身内は身内ではないか。心配などいらぬよ」 そしてデデンが通された。 「ジェディーン・デデン、面を上げよ」 「ははぁーっ!」 地面に平伏していたデデンが顔を上げる。 ジェディーン・デデン…そう、先王の弟君アル=アッディーンに仕え、アブラハムとナーセル、それにアブ・シル達が免職に追いやられる元凶となった男である。 その彼が何故こんな所に居るのか…。
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