刄者と鬼
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No.128
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ペンネーム
┗狗丸
本文
後の方の言葉は呟いた自分にしか聞こえない様な大きさで口にしたにもかかわらず、籐弥が自分の顔を見ていることに気が付いた芹那は、恥ずかしさのあまり早足で歩いて行こうとしはじめている。 「あ、ちょっと待ってくださいよ芹那さん。そんなに急いでどうしたんですか?」 「別に急いでなんかない」 「僕、気になるんですよ、芹那さんの事で少し」 「えっ?」 籐弥の言葉に、芹那は早足になっていた歩みを止めキツイ視線を向けた。咄嗟に、またからかわれているのだと思い込んでいる様である。 しかし籐弥は、芹那が何故自分にキツイ視線を向けているのかは理解は出来ていない。当たり前である、当の本人はただ純粋に聞いてみたいことがあったから、先程の言葉を口にしただけだった。 そんな籐弥の姿を目にした芹那は、自分の勘違いに気がつくと今度は取り繕う様な不自然な笑顔を浮かべる。
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