月光に照らされし幻影
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No.127
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「・・・」 アリアとアムは少しの間、お互い見つめ合ったままだった。 だが、ふとアリアの両手がアムの頬に伸びる。 ムニュ……… 「ふぁ!?」 少年らしい柔らかな頬をアリアの指が摘む。 「あたしを独占したいのはわかるけど、イザヨイを探しに行かないとね♪」 ニッコリと、からかうような笑みでアムに伝えるとアリアは玄関へと進む。 だが、外に出ると丁度イザヨイと鉢合わせた。 「おぉ、アリア殿、遅れて申し訳ない」 魚の燻製らしき物を手にイザヨイが詫びた。 「これを思い出して、用意したのでござる。」
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