剣の主
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No.1258
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一方、クルアーン家では… 「坊ちゃま、お食事の用意が出来ましたが…」 「……」 夕食時、ミレルはセイルの部屋の前に立って主を呼ぶが、中からの返事は無い。 「…では、またお部屋にお持ちいたしますね…」 そう言ってミレルは踵を返して去って行った。 ここ数日…正確にはアブ・シルの死からずっと…セイルは自室にとじこもりっぱなしなのである。 王宮には病気と伝えている。 それはある意味事実だ。 気鬱…それが彼の病である。 三度の食事の時間にも家族達の前に顔を出す事は無く、毎回使用人達が部屋まで運んでいる。 ミレルは食事をお盆に載せてセイルの部屋まで運んだ。 「お待たせいたしました、坊ちゃま…」 「……」 部屋に入って話し掛けても、やはり返事は無い。 膨らんでいるベッドだけが、彼が確かにそこに居る証だった。 既にテーブルの上には食事が置かれている。 昼に出した分だ。 少しだけ食べた形跡があるが殆ど減っていない。 「もう…またこんなに残して…このままじゃあ本当に餓死しちゃいますよ?」
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