おてんば姫、ファニーの冒険
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No.125
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重臣達一同の間にほっとした雰囲気が流れる。 しかしそんな雰囲気を戒めるかのようにヘンドリック王の言葉が響く。 「けど、今はまだ駄目だ。今ここで引いたら総崩れになる。先に女子供などの足弱の者を逃がしてからだ。時間を稼ぐために詰めの城にこもるぞ」 王城には普段の生活や政治を行う外城と、非常時にこもる詰め城に分かれていた。 詰め城は堅固な砦で、少数の兵でも防御に徹すれば大軍を防ぐことは可能だった。 王はまずそこで時間を稼ぎ、その間に抜け穴をつかって非戦闘員を避難させ、最後に撤退すると決めた。 「これは決定事項だ。誰にも文句は言わせねえ」 きっぱりと言い切った。 モンティ候も宰相であるハワード伯も、王には真っ先に避難して欲しかったが、ここで異議を唱えてへそを曲げられてはかなわぬと、仕方なく同意した。 外郭で防戦していた兵や騎士達は魔法部隊の援護を受けながら詰め城へと撤退してゆく。 その合間に非戦闘員も撤退していったが、侍女の何人かが犠牲になった。
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