剣の主
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No.1217
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アブ・シルは衛士隊に居た頃にも増してガリガリに痩せ細っていた。 それは彼が今いかに過酷な労働に従事しているかを物語っている。 それでも彼はそんな事など少しも感じさせないくらい明るく振る舞っていた。 二人は頭の下がる思いを抱きながら、現場の近くの食堂で粗末な食事を取り、その後タコ部屋に帰って寝た。 その日から二人はアブ・シルとも付き合うようになった。 彼は超人のように働きまくっていた。 連続勤務は強制ではないが、やりたいという者を止める者は誰もいない。 アブ・シルは二連勤(18時間連続)がデフォで、時には三連勤(24時間連続)もした。 そこまですると血尿が出る…とアブ・シルは言った。 「つまり血尿が出たら体がヤバイってサインな訳よ〜♪」 「は…はあ…」 「さいですか…」 ある日の昼の休み時間、アブ・シルは食堂でアブラハムとナーセルに楽しそうに語った。 何が面白いのか、二人は全く笑えなかった。 最近、二人は不審に思い始めていた。 アブ・シルのこの陽気さ、明朗さ…どこか変だ。 今もアブ・シルは骸骨のように痩せこけた顔で目のみ爛々と輝かせて話している。
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