剣の主
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No.1202
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「……」 今度はオルハンが黙る番だ。 一時の興奮が去り、冷静さが戻って来たのだ。 だが彼には後悔は無かった。 ジェムは笑いながら(目は笑っていない)シャリーヤに命じた。 「フ…フフ…フフフ……シャリーヤ…ハイヤーム博士の作った真鍮の雄牛を持って来い…今日はとろ火でじっくり時間を掛けて焼いてやろうと思うんだ…」 「ジェ…ジェム様…」 シャリーヤは耳打ちした。 「…この男があのクルアーン・セイルの父親である事をお忘れですか?この男を殺せばセイルはジェム様を恨み離反する恐れもあります。それでも宜しいのですか?」 「む……」 ジェムは黙った。 彼は彼なりにセイルに対して友情じみた感情を抱いていたのだ。 「…解った。だがこの僕に向かって暴言を吐いた者を許す訳にはいかん。地下牢へ閉じ込めておけ…追って沙汰を下す」 「はっ!」 ちなみにシャリーヤがジェムにオルハン処刑を思いとどまらせたのはセイルのためでも、ましてやオルハンのためでもない。 このようなキ○ガイのために結果的にセイルがジェムの元を去ればジェムが悲しむ。 それは彼女の望む所ではなかった。
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