謎の岩
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┗舞央
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そこでまず感じたのは違和感だった。男らにしては甲高く、姦しい話し声。 何よりも聞き覚えのある流暢な言葉が、自らの勘違いを気付かせてくれる。 「おぉ〜い、サリア! 今、帰ったぞ。何か問題、あったか?」 揃いの極端に露出の多い民族衣装のような物を纏った、褐色肌の美女らが笑みを浮かべ門番の少女に語りかける。 複数の槍を背負う者。腰に大振りの刃物を交差させて差す者。半身を覆う盾を持つ者。 歴戦の風格を宿した彼女らは門の側に集まると、少女の持つ装備と俺の潜んだ低木に視線を向ける。 「……それで。弱い男、敵か? 黒いの、居ないようだが。客人なら、出てくる、良いぞ!」 だんだんと粘つく空気に耐え切れず、ゆっくりと姿を現した。 大き目の荷物は門番の少女に渡したため、今は着の身着のままだ。 「敵では無い、と思う。俺は学者のミールス。この地域を調べに来たんだ。」 リーダー格の女が近づいて来ると、体の数ヶ所を嗅ぎまわり首筋を舐め、ニッコリと笑みを浮かべた。 「白い男、ミールス。珍しく面白い、善き魂、持ってるな。ゾネス村、歓迎する。中で色々、残して行け」
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