魔導志
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No.1154
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「散々痛め付けてやったら、部下を見捨てて芋虫みたいに逃げ出したアイツだよ。」 「あ、あなた、まさか…」 最悪の状況だ。レイラは、思考の全てを、一刻も早くこの場から離れる事の一点に絞った。脚に力を込めようとした瞬間、 「そう、アタシが剣竜の長ブレイド。ところで、」 レイラを見ていた子供の全身が形を変えていく。巨木を薙ぎ倒しながら、彼女は本来の姿に戻った。全ての生物の中で最強の種族、竜族の剣竜。 人に近い四肢を鱗で覆い、鋭く伸びた爪と牙は、この世の物とは思えない程の美しさだった。 「あ…あ…」 言葉を失い、見上げる事しか出来ないレイラに、剣竜の長は続けた。 「我カラ逃ゲラレルト、思ッタカ?」 「…くっ、っ!」 震える脚に力を込め、レイラは飛んだ。が、フワリと撫でるように動かしたブレイドの爪が、周囲の巨木と共に、レイラの片足を落とした。 「うぁああああ!」 ただ切り落とされた痛みと違う。傷口に、さらに手を突っ込まれたような激痛が走る。 「ホゥ?チカラヲ感ジル。アーカイブ、カ。」 遠く首都ルクードの方角を眺めて、ブレイドは目を細める。 「気分ガイイ。オ前程度ノ魔族、逃ガシテモ、イイダロウ。」
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