魔導志
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No.1150
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腕を振りかぶり、一直線に迫るリグール。一方、クリスは昂る気を落ち着かせるために目を閉じた。 「多分、この瞬間のために、私は剣の腕を磨いてきたのだ。全身全霊の剣を受けよ!」 目を見開いた眼前で、リグールは黄金色の突きを放つ。 「おおおおっ!」 「はぁあああっ!」 クリスは、剣に捧げた全てを込めて、両手を振り下ろした。 二人の刃が交錯して、凄まじい衝撃と共に眩い光が放たれた。 静まりかえる会場。剣を振り下ろしたままのクリスと、突きの体勢のままのリグールがいた。互いに背中を向けて、微動だにしない。「ゴクッ…」 ジュダが喉を鳴らして固唾を飲み込むと、魔法障壁がパラパラと砕け始めた。 「くぅっ!」 肩から血を噴き出して、クリスが膝をつく。 「…見事だ、クリス。全く以て見事。」 ダラリと腕を下ろして、リグールが振り返る。そして、 「悔いは無い。俺は全力で、お前に負けた。」 胸から血を噴き出して、リグールは大の字に倒れたのだった。
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