剣の主
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No.1122
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さて、再び旧王都イルシャ・マディーナである。 突如として人員を半分に減らされた衛士府。 そのうえ悪化する治安、増える犯罪。 休日返上で日々走り回る衛士達の中には、過労で倒れたり激務に耐えきれずに辞表を出す者が続出し、さらに現場は過酷になっていた。 中には哀れにも職務中に突然死した者もいる。 そのような者は“殉職”とされ、遺族には雀の涙ほどの慰弔金が渡された。 ちなみに自ら辞めた者には一切の保障は無く、仕事中に倒れた者は半ば強制的に“辞職”に追い込まれ、やはり同じ扱いであった。 もともと王都市内には衛士の詰め所(つまり交番)が点在しており、常に2〜3人が常駐していた。 今では殆どの詰め所が空となり、無人の詰め所の目の前で平然と強盗、強姦、殺人が起きた。 ここまで治安が悪くなった原因だが、どうも各地の犯罪者や盗賊などが王都に流入しているらしい。 人口の半分を新都へ持っていかれたといっても王都は未だイルシャ国内有数の大都市である。 王都機能が新都へ移ってしまって事実上権力の空白地帯と化したこの大都会は、ならず者達にとっては魅力的だった。
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