剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.1101
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
王妃も言う。 「その通りです。しょせん人というのは自分自身に被害が及ばない限り、問題解決に向けて動こうとはしない生き物なのですよ。今の段階で挙兵したとして、我が身の危険を冒してまで味方に付いてくれる者が一体どれだけ居るというのです?失敗するに決まっています。それでもやりたければ、あなた方だけでおやりなさい。その結果どうなろうと私達は知りませんよ」 冷たく言い放つ王妃に兵部大臣は震えながら答えた。 「ひ…妃殿下…我らは王家のため、この命に換えてもヤヴズ・ジェムを討つ所存でございます…それなのに、あまりなお言葉ではございませんか!!?」 「その心意気だけは評価してあげましょう。でも私達、血気にはやって目が曇り、周りも見えない愚か者達と一緒に心中する気は無いのよ」 「は…母上!王家のために命を捧げるという忠臣達に対してそのような…!」 見かねたアルシャッドがフォローに入るが、もう遅かった。 「もう結構です!あなた方のお力など要らぬ!我々だけでジェムを討ちます!妃殿下の仰る通り、我らの目は曇っていた!どうやらここには真の王族は居られなかったようです!失礼!」 兵部大臣と仲間達は帰っていった。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説