剣の主
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No.1064
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「…確かに、あなたの言う通りかも知れない。僕は戦いは嫌だ。誰も傷つかずに済む方法があるのなら、それが一番だと思う。それっていけない事ですか…?」 「…現実がそんなに甘くいったら誰も苦労しませんよ…」 シャリーヤは吐き捨てるようにそう言うと火を起こし、屋敷に放った。 焼け落ちる屋敷を眺めてセイルは思った。 (この国はどこへ向かおうとしているんだろうか…僕はどうしたら良いんだ…?) 心にもやもやとしたものを抱えながらセイルは城へと戻った。 屋敷を焼いて来た事をジェムに報告すると「そうか…」と素っ気ない返事だけが戻って来た。 (…この人にとって身近な人の死とか他人の命というものは一体どれくらいの重みを持っているんだろうなぁ…) そんなモラトリアル真っ盛りの青少年のような(実際そのくらいの年齢なのだが)心持ちでセイルが廊下を歩いていると… 「やあ!セイル君ではないか」 「ライラ先生…!」 …アルムルク・ライラは婚約者を処刑されたというのに、特に落ち込んだ様子も無く、いつも通り…いや、むしろいつもより晴れやかな表情でセイルに挨拶して来た。
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