亡国の王子
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No.104
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彼としても、シンシアとの結婚自体が嫌な分けではない。 むしろ、リードの方も、婚約者であり、幼馴染でもある彼女自身には好感を持っており、もしもこれが平時であれば、喜んで承諾しただろう。 だが、今や帝室最後の生き残りであり、アンビエント帝国の事実上の皇帝であるリードにとって、バンセル公爵という巨大な権勢を誇る人物と縁戚関係を結ぶか否かは、個人の好悪を超えて高度に政治的な判断を要する。 (メリットにしても、デメリットにしても、両方大き過ぎて迂闊に判断出来ない・・・) 今までは、父親である皇帝が全てを判断し、皇太子であるリードはその決定に忠実に従っていれば良かった。 しかし、今やリード自身が最終的な決断を下す立場にあり、その決断には常に帝国の未来がかかっているのだ。 僅か18歳の少年には重過ぎるプレッシャーに、リードは思わず身震いしてしまう。
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