汚辱の姫騎士アルジェ
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本文
「細かいこととはなんですか、おぞましき魔物を様付けするなどもっての他です。それと王族の裸を見るなど不敬罪ですわ」 アルジェは怒鳴るが村人達は気にしない。 「そだこど言われても裸で姫様だ。おらたちはただ面白いものが見えるからとエゴン様に呼ばれただけだ」 「んだんだ、むしろ姫様がおら達に裸をみせつけてるだ」 「くぅ……」 村人達の反論にアルジェは返す言葉がなかった。 だが魔物を様付けで呼ぶのは許しがたがった。 「だが何故エゴンを様付けで呼ぶ。やつらは我ら人類に仇名す魔物だぞ」 だがその反論も村人には通じない。 「エゴン様たちはおら達の恩人だ。飢饉のときにお役人様たちは税をとるだけで何もしてくれなかったけど食料を援助してくれただ」 「そうだそうだ、疫病が流行ったときも薬を分けてくれただ。なにもしてくんねえ王国の人たちより頼りになるだ」
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