亡国の王子
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No.101
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「はい、ですが殿下がこうしてご無事なお姿でお戻りになられた以上。私としましても、愛する娘の父として、早く正式に結婚式を挙げてやりたいのです」 「気持ちは分かるが・・・だが、私は両親と姉弟たちを失ったばかりで喪に服している身だ。まして、まだ帝都は魔物どもの手にあり、今からそれを奪還せねばならない・・・そんな状態で式を挙げるなど・・・」 「いいえ!だからこそ式を挙げるのです!私はこの式を同時にリード殿下の仮の即位式代わりにしようと考えております。無論正式な即位は帝都奪還後に、帝都の大聖堂にて行います。ですが、帝室の直系がリード殿下しか残っておられぬ以上。血の存続は帝国にとって急務なのです。何より多くの国民に対し、帝国の不滅を宣伝するには、これ以上の策はございません!」 バンセル公爵は自分の言葉に説得力を持たせようと声に力を込める。 だが、彼の声には、この機会に次期皇帝であるリードを抱き込み、帝国開放後の自分の権力を確固とした物にしようという野心も見え隠れしていた。
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