剣の主
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No.1003
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「あ…あなたは…!」 その男を見たセイルは思わず眉をしかめた。 彼…ウルジュワン・サラームは宮廷内や世間では“ジェムに手柄を横取りされたが、王都をバムとブムの手から解放した真の英雄”として見られていた。 だが、人々の犠牲を厭わない彼の策略で死んでいった仲間達や市民達の存在、さらにそうしてまで追い詰めたバムとブムを金品と引き換えに逃がすという彼の卑怯で身勝手な振る舞いを知るセイルは、とてもではないが彼を英雄とは思えなかった。 「おや…誰かと思えば、クルアーン・セイル君ではないか。君はライラと知り合いなのかね?」 「はい…幼年科の担任でした。あなたはライラ先生とはどういう関係で…?」 「私は今、近衛第一中隊の隊長をしている。彼女の直属の上官だ…そして彼女の婚約者だ」 「ええぇぇぇっ!!!?」 セイルは仰天した。 「そ…そうなんですか!?先生!!」 ライラは小声でセイルに教えた。 (ハァ…彼が熱烈にアタックして来て…私の両親と話し合って強引に縁組みを決めてしまったんだ。彼の家は名のある貴族で私の家はしがない中級士族…逆らえなかったんだよ…)
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