手紙
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「前略 吉川麻衣様 貴女に伝えておきたい重大なお話がございます。 明後日、円山町の「ホテル ドレサージュ」にてお待ち申し上げております。 草々」 自宅マンションの一室にて吉川麻衣は、手紙の差出人の名前を見て胸の高鳴りと不安を覚えた。 「貴女の主人 高宮澄麗…。ってまさか、あの澄麗さんのこと?」 高宮澄麗は、麻衣の学生時代の後輩であり、またレズサディストの性癖を持つ女性だった。 並みの男性よりも背が高く、長い黒髪と豊満な身体つき、そして大人びた顔立ちや雰囲気が特徴的で、童顔で身長も澄麗の頭半分くらい低い麻衣の方が幼く見えることしばしばだった。
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