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俺は目の前の娘さんを止めて欲しくて善二郎氏に話を振ったのだが怒ったお嬢さんが噛み付いてきた。 やれやれといったように横で肩をすくめる善二郎。 娘を止める気は無いようだ。 俺は大きくため息を突き頭をガシガシと掻いた。 俺は意識を切り替えて改めてお嬢さんと向き合った。 お嬢さんは雰囲気が変わった俺を見て一歩下がったがすぐさま俺の目を見てきた。 口元に笑みがこぼれる。俺を恐れないか、女にしとくのが勿体無いくらいの肝の据わりようだ。 これから連れて行く部屋についてのあれころを説明してお嬢さんは笑顔で俺の後を付いてくる。
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