陣陽学園〜Fight School〜
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No.413
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┗ルガーの竜
本文
もしあの時、十字軍へのスパイ活動に加えて浦岩の片玉を潰したこの女、リンチで済まさず再起不能まで追い込んでいればどうだったか。 もしあの時、当時まだロクな実戦経験もない出流に、この女が助太刀に入らなければどうだったか。 縁の元を辿ればアキと真也もまた同様。 まるで幕辺白磁の歴史の連鎖がこの女に握られているかの様だった。 いや飛躍し過ぎだ、何かと白磁は流されるままに生きて来た、それが現実。 歴史のイフなぞ知るモノか、これからは己の信じる十字架に生きよう。 ふと穏やかな気持になった白磁を見透かしたかの様に、市花の尻越し賢治が見下ろしている。 やっぱコイツ気持ち悪い、それになんか上から目線ムカつく、絶対仲良くはなれない。 白磁が嫌悪も顕にした矢先、市花が自分の尻ごし賢治に振り向く。
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