幸恵はユウジとアキラの名を呼びながら潮を激しく吹き続けている。多分、目の前にいる達也と美雪が目に入っていないのだろう。
「幸恵おばさん?」
美雪が俺の腕をしっかり握りながら、尊敬している幸恵に声を掛けた。
「美雪、幸恵に俺達の言葉は届いてないよ。」
俺はしばらく母親と美雪を眺めていたが、美雪の声に全く反応を示さない幸恵を見て、美雪の肩に手を当てながら言った。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2025 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |