「澄ちゃんだけは知られたくなかったな、出来れば穏便に済ませたかったが最悪の事態になった以上は仕方ないか」
剣によりできた傷が目立つ鎧に欠けた盾と剣がその激闘を窺い知れる。
「か、和也さ……」
澄香が見ても分かるほどボロボロで立っているのもやっという感じだ。
「あいつが産まれた時点で話すべきだったな」
前に倒れそうになり慌てて澄香が支える。
「全盛期の俺よりも性質が悪いわ……」
ねっ、パパは悪くないの……だからおこらないで
その声が澄香の脳内に響くと抱いている愛美がほほ笑む。
今まではパパにしかこんな方法で会話出来なかったのは“口止め”されていたから。それよりもパパの回復させてね。
澄香は笑うしかなかった。
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