白い煙を吐いて、咲子を抱き寄せる。
「一人でも多くのいい女を抱いて、生きた証を残すんだ。なんてね♪とにかく楽しい時間を過ごせればいいんだよね。」
「じゃあ大勢の中の一人って感じで、私そのものは見てないんですか?」
「えーっ、咲子ちゃんだから話したのにさ〜。」
柔らかい胸の感触に、馬野はニヤッと笑って煙草の火を消した。
「あっ、また…ん…」
翌日の夜、咲子の部屋に婚約者の姿があった。
「咲子、大丈夫?」
大野信明。中学校教師。
様子のおかしい咲子の身を案じて、仕事終わりに真っ直ぐ部屋を訪ねてきた。
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