駆ける馬
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そして、当日。 「パパっ!」 面会場所のホテルのスイートルームで元夫に抱きつく長女。 戸惑う次女とは対照的に、覚えている長女にとっては父親なのだ。 その長女を抱きしめる元夫・・・ 佐原祐志は相変わらずいい男っぷりだった。 白幡家に婿入りした祐志は、そのコネを使って有力政治家の佐原に接近。 その娘と関係を持ち、白幡家から佐原家に乗り換えしたのだ。 どう考えてもクズな行動をした祐志は白幡家とグループからも嫌われてはいたが、樹里は今だに恨めずにいる。 むしろ久々に会えて喜んでいる自分がいた。 見た目はいい、人当たりもいい。 だが内面はクズ・・・ それでも嫌いになれない。 そんな樹里の前で長女ははしゃぎ、次女もいつしか慣れてきていた。 そして、はしゃぎ疲れた子供達が寝てしまい、そこで初めて祐志が樹里を見た。 「久しぶりだな」 「ええ・・・」 見つめられて若干赤面するのを感じる。 自分がまだ好きなままなのを再確認するようだった。 「楽しみにしてたみたいだな、しっかり化粧して」 見透かされるような酷薄な笑い。 良い人に見えてサディストなのが彼の本性だ。
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