駆ける馬
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No.967
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そして馬から降りた田沢。 程なく馬運車が到着し、ライデンが乗せられていく。 騒然とする競馬場。 この状況に澪も樹里も勝った喜びに浸れる状況ではなかったのだ。 獣医の診察を終えた仁藤が樹里の所に来る。 「田沢の責任ではないんで、責めんでやってくださいオーナー」 まずそう切り出す辺りが仁藤らしい。 田沢によると、スタート直後から違和感があって、ライデンが相当興奮していたようなのだ。 元々はおっとりした馬だったものの、加齢と共に気の悪さを見せるようになってきたライデンだったが、今回は田沢ですら抑えきれない程興奮していたのだ。 獣医によると、恐らく脚の痛みを抱えたままのレースだったようで、それ故に普段より早いペースで走ったようなのだ。 要は一刻も早く痛みから解放されたくて、レースを早く終わらせたかったのかもしれない。 「もうそろそろ良い頃合いじゃないかと・・・これだけの成績も上げたのだし」 故障を癒し、再び走れるまでの期間を考えると、もうこれは引退の頃合いなのかもしれない。 仁藤がそう言うのは、種牡馬としてのライデンの将来を考えての事だ。
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