駆ける馬
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No.899
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その新人騎手の舘は、デビュー当日に初勝利をあげ、そこから勢いよく勝ち進んでいる。 しかも当時、新人最高記録を塗り替えていた澪以上のペースで勝ち進んでいるのだ。 「私もうかうかしてると悠くんに抜かされますね」 「せやな、抜かされる」 濱松厩舎所属とあって澪にとっては弟弟子みたいなもの。 それ故、他の騎手より関わってる時間は多いが、既に新人騎手の域は抜け出してるぐらい上手い。 「そんなぁ・・・オブラートぐらい包んでくれてもぉ」 「オブラートは常に売り切れやねん」 大袈裟に嘆いて見せる澪に田沢もニヤニヤ笑って返す。 互いに冗談ではあるが、舘悠を認めているが故の会話だった。 「福山さんと比べてどうですか?」 ふと、澪はかつて競馬界を席巻した天才の名を口にする。 福山洋ニ。 岡江や柴原と同期の彼は、唯一無二の天才とも呼べる存在だった。 魔法のように勝利した皐月賞でのハードバージの騎乗は、澪を競馬界に誘った大きな要因であり、憧れの存在だった。
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