駆ける馬
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No.719
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最終コーナーでズルズルと下がり、直線に入っても最後方にいた馬。 最後方であるのに、鞍上は笑っていた。 そして、その残り300m・・・ 鞭が振り下ろされたのだ。 グンと低くなる身体と共に跳ぶ馬。 その瞬間、時間が止まった。 いや、時間が止まったのでは無い。 大外から駆け上がるこの馬の凄まじいスピードに、その他の馬が止まっているように感じたのだ。 一頭だけが異次元の脚・・・ トップスピードに乗ってる筈の差し馬追込み馬が並ぶ間も無く抜かれていき、先行馬も粘る事も出来ない。 最内を綺麗に抜いてそれこそ表現通り跳びながら駆け上がる凄まじい脚にスタンドすら凍り付く。 たった200mで最後方からゴボウ抜き。 そのまま先頭すら交わして引き離す。 ゴールした時に起きたのは、歓声ではなく静寂・・・ アナウンサーが声を絞り出すように言う。 「・・・これがっ、世界の脚かっ、圧勝ですっ、トリプティク!」 アナウンサーに言葉を詰まらせ、スタンドを黙らせ、ゴール後に鞍上で笑うシャロン。 「あー、大人気なく本気出しちゃったかしらね、トリプティク・・・」
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