駆ける馬
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No.579
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その次の週の土曜日。 未勝利戦でひょっこりと勝った馬がいた。 プチソレイユだ。 一月にデビューしたものの、結果は3着。 2戦目は4着、3戦目は2着と勝ちきれずにいた。 小さな馬体で一生懸命には走るのだが、結果が出ない。 だが、仁藤も澪もそこまで焦りは無かった。 「気長に見守ってやってください」 そう仁藤が笑って言う。 確かにトップレベルの馬は初戦勝ち上がりも多いが、勝ち上がりが遅い馬でも後に名馬になった例もある。 仁藤もプチソレイユの能力は水準以上と見ていたから、敗戦続きでも焦る事も無かった。 ただ、澪は・・・ 「やればできる子なんだけどねぇ」 レース終わりに汗だくの澪がため息混じりに言う。 能力はある。 だが、レースになるとヒートアップし過ぎて失速するのを繰り返していた。 皮肉な事に真面目に走る性格が災いしているのだ。 なので今回の勝利は澪があらゆる手で宥めたり抑えたりしながら競り勝ったもので、澪も心底バテるぐらい格闘する羽目になった。
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