駆ける馬
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No.379
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「分かったわ・・・」 そう言われて表彰式に向かったものの、樹里は気が気では無い。 勿論、表彰式もこう言う事があれば素直に喜べないのが現実だ。 「馬はよく走ってくれましたが・・・非常に残念です」 「ええ、仁藤先生・・・自分の馬で無いとは言え、心が痛いものですね」 お互い素直に喜べないのが素直な感情なのは仕方ない。 樹里もレースの様子は全く頭に入っていなかったが、あの騒動の中、スターライトブルーは危なげない逃げ切り勝ちであった。 「素直に祝福と感謝をしたいのだけどごめんなさいね」 「いえ、競馬サークルに居る者として気持ちは共有してますから」 澪とて心配である。 これまで予後不良の馬は見てきているが、それが自分が関わった馬で無くとも心は痛い訳だ。 むしろ樹里がその気持ちを共有してくれてる事が有難い。 その表彰式を終え、馬運車に向かう樹里。 中にはエリックだけがいた。 「どう?」 「処置はした・・・だが、これが始まりだ」 エリックの声と表情は固い。 横たわるシャダイソフィアの脚には白いギブスが取り付けられていた。
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