駆ける馬
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No.377
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吉野が悲壮な声で叫ぶ。 エリックの顔も変わる。 「私は獣医だ・・・行こう!」 「あ・・・ああ・・・」 蒼白になった吉野と共に馬主席から出るエリック。 樹里も気が気では無く、レースの内容が頭に入って来なかったのだ。 駆けつけた吉野とエリック。 その2人に職員が告げる。 「残念ですが・・・」 予後不良・・・ シャダイソフィアは開放脱臼を起こしていて最早助かる見込みは無く、殺処分を待つばかりだった。 「私は獣医だ・・・見せて貰えないか?」 そう言うエリック。 職員は少し嫌な顔をするが、吉野の悲痛な顔で頼まれ最終的に許したのだ。 エリックが脚を見る。 そして吉野に問う。 「見込みは無くない・・・だが、馬に助かる補償も無いのに長く地獄の苦しみを与えるのは間違いない」 エリックがそう返すと、吉野はエリックを見返す。 吉野はエリックの腕前は知らない。 だが、シャダイソフィアが彼にとって特別な馬だった。 目の前の外国人が獣医と聞き藁にも縋る気持ちだったのは確かだ。
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