駆ける馬
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No.34
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そんな風に真奈と話す樹里だったが、牧場の事だけでなくもう一つ片付けておかなければならない事があった。 真奈が奈帆と共に馬房に向かった時に幸子にこの話を切り出した。 「お願いがあるのです・・・父との関係について色々伺いたいのです」 「そうですね、オーナーにはお嬢様だからこそ話さねばならないと思ってます」 それは20年も前の話だった。 母が亡くなった頃、健三は気丈に振る舞ってはいたが見る影もないぐらい痩せてしまっていた時期がある。 樹里も母の死はショックだったが、父のその姿もショックであった。 「そこで先代様をお慰めする為に関係を持ったのが最初です」 ある日を境に父は回復していき、母がいないながらも白幡家に日常が戻ってきた。 それにはそんな事があったからだろう。 当時、桜木家とは友達付き合いはあったものの、まだ駆け出し経営者の健三は馬主すらない。 それが馬主になる事になったのも幸子の存在があったからかもしれない。 「お嬢様には恨まれて当然だと思います」 「いえ、亡くなられた旦那様には申し訳ないですが・・・私達はそれで助けられたので」
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