女子剣道部員の明日
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No.27
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(かと思ったら) 「どうして気持ち良くなろうしただけなのに、こんな結果に?」 あの世とこの世の境目で、PiPi師と名乗る三途の川の渡し守に典子は問うていた。 「そりゃあ、まあ仕方ないんじゃないの」 「どうして? 先輩たちは私にこの世のものとも思えない快感をくれただけなのに」 「戻りたいの?」 典子、頷く。 「まあねえ。あんたの寿命や課題はまだいっぱいあるしねえ。なら、戻ろっか。 ただ、君の記憶とかは抜きで。あと、『典子さん』としては戻れないから。生まれ変わりってやつで」 「なら、また零歳からのスタート?」 「いや、君と似た人の魂に相乗りって形になる。だから、君が気づいたら 君が相乗りした先の人から見た、新たな人生が始まってる。ここの事は多分覚えてないけど」 目覚めると、自分は武道場らしき畳敷きの場所で体育の授業を受けていた。 今までどこか別の所にいたような気がするけど、よく覚えていない。 「次、山下さん」 気付けば剣道の防具まで着けている。
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