駆ける馬
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No.26
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淀の坂はゆっくり登ってゆっくり下るのがセオリー。 それは騎手をやっていれば実感する事だ。 先行馬の騎手達はそれぞれが牽制しあってそのセオリーに従えないと焦りもあるかもしれない。 そうなれば後ろの馬にとっては大チャンス。 シロノライデンと共に後方待機の馬達は、先行馬の足が止まる最後の直線に体力温存している。 そして、先行馬達もそう思っているだろう。 だが、澪の手は3コーナから動いた。 それに呼応してシロノライデンが前との差を詰める。 いくらなんでも早すぎる仕掛けに見えた。 「早いぞバカッ!」 「へへっ、のんびりしてると置いていきますよっと!」 余りの早仕掛けで外から捲られたベテラン騎手が怒るが、当の澪は茶目っ気たっぷりに返す。 まあ非常識な乗り方だから注意してくれたのだろうが、シロノライデンはむしろ非常識な乗り方こそ持ち味だと思っていた。 そう・・・ 前年の三冠馬が淀の坂を高速で登って降りたように。 シロノライデンとは全くタイプの違う馬だが、破天荒さならいい勝負だと思っている。
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