駆ける馬
-削除/修正-
処理を選択してください
No.23
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
彼女はここまで通算3勝。 新人騎手・・・それも女だと言う事を差し引いても、この時期としては悪い数字ではない。 馬事公苑養成所の最終世代の中では、これでも最多勝なのだ。 それだけ新人としては厳しい世界なのだが、彼女は中央初の女性騎手とあって話題には事欠かないのだ。 そんな澪がパドックで騎乗指示と共に乗ると、今までもっさりと歩いていたシロノライデンが途端にキビキビと歩き出す。 鞍上の澪はそんな様子にホッとした。 厩舎でもシロノライデンは厩務員から『もっさりくん』と呼ばれるぐらい動きが鈍重だった。 ばんえい馬じゃないのかとか、前世は猫だったとか言われるぐらいのんびりマイペースな馬だった。 調教でも走る気があまり無く仁藤も頭を抱えるぐらいだったが、養成所から澪が仁藤厩舎に入って調教で跨るようになってから馬が変わってきたのだった。 コイツ、相当な女好きなんじゃないかと仁藤も冗談混じりに言っていたが、そうではなく相性の問題と見ていた。 ともあれ順調に調教をこなせるようになった事で、シロノライデンのデビューの目処がついたのだった。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
スポーツ
>
駆ける馬
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説