駆ける馬
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No.1913
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その様子を前走まで乗っていた横平が驚いて見ていた。 横平の知る限りあの馬はズブい。 言う事を聞かない上にズブいから随分苦労した。 だが、エイミーが乗ると魔法のようにグングン伸びていく。 まだ若い彼には自分と彼女の騎乗の違いがわからなかったが、そこには大きな差があるのだけは理解できた。 エイミーはトントンとリズミカルに馬の上で身体をバウンドさせながら追う。 全身を使って馬の上で跳ね、それを推進力に変えていくテクニックはアメリカのダートの争いで培われた技術である。 キドニーバウンズとも呼ばれるこの技術は、ただ跳ねれば良いと言うものではなく、馬それぞれに合わせてリズムやタイミングを合わせてやる必要がある高等技術だ。 日本でも一部のトップジョッキーはこれを言語化できずとも概念的に理解していたりするが、ほぼそれは本人の感覚のみでやっているに過ぎない。 逆にアメリカでは技術として確立されているからこそ、若いエイミーですら使える訳だ。 勿論、この若さでマスターしているエイミーはアメリカでも天才と言われる部類であるが。
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