駆ける馬
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No.163
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┗りあむ
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自分からは派手に動かず、樹里を利用して甘い蜜を吸う。 そんな狡猾なやり方が祐志の得意技だ。 ただ、あまりに早い拡張は流石の真奈や幸子も難色を示したが、計画は前向きに動き出した。 樹里と娘たちが涼風ファームに滞在して三日目の昼頃のこと。 真奈や奈帆も混じってゆっくりと寛いでいると、来客を知らせるインターホンが鳴った。 「こちらが涼風ファームさんですか」 「え、ええ」 誰もが初めて見る顔の男性だった。 40代後半くらいで、穏やかな表情の紳士。 「育成上で見させてもらったモガミの仔がここで生産された馬だと伺ったので」 「はい」 真奈と男性のやり取りを耳にした奈帆の表情が曇る。 そして― 「あの子は誰にも売りませんっ!」 「な、奈帆ちゃんっ!?」 動揺する樹里と、驚く男性。 「ああ、いや、買うだとかそんな話じゃなくてね、ああそうだ。私は美浦で調教師をやってる奥原と言います」 「ああ、調教師の先生でいらっしゃったんですね」 「ええ、とてもいい馬に見えたので、所属厩舎は決まってるんですかって聞いてみたら、まだだという話だったので…」
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