駆ける馬
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No.1255
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郷家は後ろからタマモクロスが迫っているのは分かっていた。 だが、先に追い出したニッポーテイオーの脚はいくらタマモクロスであれ差しきれないと思っていた。 正直、完璧な騎乗だったのだ。 だが、馬体を合わせてからが勝負と思っていた郷家だったが・・・ 馬体が合わさる事は無かった。 剛腕が必死で追うニッポーテイオーをタマモクロスが並ぶ間も無く抜かして行ったのだ。 それはまさに白い稲妻・・・ マイルの帝王が抵抗すらできなかったのだ。 そのままニッポーテイオーを突き放してゴール。 南の思い通り、ぶっちぎって強さを見せたレースとなったのだ。 郷家はニッポーテイオーの鞍上で天を見上げる。 完全な力負け。 ニッポーテイオーに乗って初めて完全な力負けを喫したのだ。 今まで敗戦はあった。 それらは展開次第で勝てたり、ニッポーテイオーの調子が落ちていたりと理由はあった。 だが、今回は何度やっても勝てない・・・ 本当に力負けだったのだ。 「潮時なんだろうな・・・」 ここまでの力負けなら悔いは無い。 ならば、帝王の矜持を守ってやらねばならない。
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