駆ける馬
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No.1192
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┗匿名さん
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もう少し遅いペースが良かったが、距離を考えると妥当とも言える。 コーナーに差し掛かり例年の中山コースなら動き始める頃だが、東京コースは直線に入ってからが勝負だ。 毎日王冠がそうだが、府中のこの距離は展開とか関係なく地力の勝負となる。 その直線に入り的家は外に持ち出す。 その分ロスになるが、馬の地力を信じているからこその戦術だ。 むしろ狭くてごちゃついた所で勝負させたくは無い。 直線入り口から鞭を使わず、じっくりと追って競り落としていく。 瞬発力も非凡ではあるが、先を見据えてあえて先行抜け出しの横綱相撲に持ち込む。 的家が鞭を震ったのは、いよいよ先頭の馬達と並んだ頃。 グイグイと脚を伸ばし、力強く抜いていく。 そして、猛追する後続を完封してゴール。 強い内容で勝利したのだ。 勝利インタビューで的家は次も頑張りますと言葉少なだったが、嬉しさを隠しきれない表情であった。 奥原の方は、今はレース終わったばかりだからねと明言はしなかったものの、その心はもう決まっていたようだった。
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