駆ける馬
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No.1135
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確定のランプが灯り、プチソレイユは3着。 2着にこれまた人気薄のユーワジェームスと波乱の立役者となったのだ。 そしてもう一方の波乱・・・ 馬場に入った馬運車の中に調教師の平川、オーナーの金。 そして吉野と、彼に連れられたエリックが居た。 「楽にしてやるべきだ」 エリックの答えは明確だった。 同じく獣医も首を横に振る。 三本脚で立つサクラスターオー。 球節から下が完全に折れ曲がった状態・・・ 靭帯断裂及び指関節脱臼。 助かる見込みのほぼ無い負傷だ。 「何とかしてやれないのか・・・」 金の悲壮な声。 脚部の不安がありながらも絶好調。 怖いぐらいに闘志の乗ったサクラスターオーだったからこそゴーサインを最終的に出したのだが、余りにも結果の無惨さに顔面は蒼白だった。 彼にとって、この血統の思い入れは人一倍強く、駄目なのは分かっていてもそう言わざるを得ない心境だった。 それは吉野もよく分かる。 それ故にエリックに声をかけたのだ。 だが、エリックも獣医である。 心苦しくとも、言わねばならぬ事もある。
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